コロナ禍の中、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
化粧文化研究者ネットワークでは、本来であれば、3月には大阪で、6月末には東京で、定例の研究会を開催するはずでしたが、みなさまご存じの事情で、残念ながら、いずれの研究会も中止を決断せざるを得ませんでした。
とはいえ、この状況下であるからこそ、化粧関連の話題も多いのではないか、これまでにも増して研究活動のチャンスにすべきではないか、との声が多く届けられ、6月20日および7月4日に、急遽、オンラインでの世話人会を開催、今後の予定を検討しました。
その結果、とりあえず、以下のような年間スケジュール案に基づき、今年度の活動を再開していくことになりましたので、みなさまにお知らせいたします。
2020年度第2回世話人会(オンライン)を開催
日時:2020年7月4日(土)16:30~18:10
今後の活動計画を検討するとともに、以下のテーマについて自由討論を行いました。
(実施済み、概要を末尾に載せてあります。)
テーマ:「パンデミック&オンライン状況下における化粧と身体ケアをめぐる近況報告」
▪次回(第54回)化粧文化研究者ネットワーク研究会
日時:2020年8月29日(土)15:00~17:00
形式:ZOOMオンライン形式(*要・予約)
話題提供1:(株)資生堂(S/PARKミュージアム担当) 櫻井英里 氏
テーマ:「インターネット検索による直近5年の化粧文化トピックス」
・研究テーマの概観 ・文献紹介:美人と美しい人、化粧の低年齢化
話題提供2:都留文科大学4年生 當山りせ 氏
テーマ:「現代社会で求められる子供らしさとは何か~化粧の低年齢化に関する議論から考える」
話題提供のあと、参加者全員で話し合います。
*ZOOMへのリンクは開催1週間前を目途に予約者にお知らせします。
▪次々回(第55回)化粧文化研究者ネットワーク研究会
日時:2020年12月5日14時~16時30分
場所:(株)資生堂 汐留ビル 1F PIT and/or ZOOMオンライン形式
講師:神田不二宏 氏(武庫川女子大学薬学部 客員教授)
テーマ: 「化粧品におけるデオドラントとマスキング」(仮題)
▪その他の研究会企画案
日時:未定
形式:ZOOMオンライン形式
テーマ: 化粧文化研究における靴(履物)のもつ意味
講師:山本芳美(世話人)
なお、上記のスケジュール案は今後の状況により変更の可能性があります。
2020年度第2回世話人会(オンライン)の概要
以下は、前述、2020年度第2回世話人会(オンライン)の概要です。
代表の北山晴一から、「新型コロナウィルスとBeauty(業界)」のトレンド予測についていくつかのトピックス(*)の提示があったのち、それぞれが話題を提供しながら放談、歓談を展開しました。
(*)新型コロナウィルスとBeauty(業界):新型コロナウィルス、そして旅へと誘う香り/高まるパーソナライゼーション需要/ビューティーにおけるマスクの役割/新しい美容ルーティン~ボディフレグランス/(オンライン作業下での)ブルーライトビューティーブーム/ワンランク上の「おこもり美容」/夜の美容習慣/ソーシャルビューティーコネクションの構築、他。
(以下、詳細を記す紙幅がないのが残念ですが…)
▪デパコスに客がいない、
▪マスク状況下での口紅と口紅マーケットについて、
▪マスクと肌荒れ、
▪抗菌作用と化粧品、
▪マスク顔の日常化の中で自分の顔(口)を見せる/さらすことの意味の変容、
▪「口って、思えばグロテスクな器官では?」、
▪BLMと「美白」化粧品の今後~どこまでがよくて、どこからはいけないのか、今後の各社の反応は?
▪全身ゆるゆる着装が目立ってきた(=新ノーマル時代のシグナル?) 肩の力の抜けた装い? 自分のためのおしゃれ? だらしない?
▪女装ファッションへのチャレンジ、
▪オリパラ延期で温泉タトゥー問題は後景に退いた?温泉やお風呂は体を洗うだけの場へ(癒しとしての温泉・お風呂の後退)・・・
これから宴もたけなわ、というところで、このノリを次回に持ちこそうと誓いあって散会いたしました。
コメント