米澤泉「日本顔学会30周年記念シンポジウム」特別講演のご案内

当ネットワーク世話人の米澤泉(甲南女子大学)が、3月29日(土)に開催される「日本顔学会30周年記念シンポジウム」で特別講演をおこないまます。

特別講演2 私の顔を生きる―ガングロギャルから顔出しNGアーティストまで

甲南女子大学人間科学部教授 米澤 泉

ガングロ、目力、茶髪、プチ整形―女子高生からアスリート男子に至るまでが化粧や身体改造に夢中になった1995年、日本顔学会は設立された。顔への関心の高まりが顔学会の誕生につながったのだ。それから30年。「顔」はすっかり脱ぎ着できるものとなった。コスメやテクノロジーは際限なく進化し、インターネットでつながれた社会にSNSが普及するなかで、もはやリアルな化粧や身体改造だけでなく、ヴァーチャルな世界で顔や身体をいかに表現するかが、重要な課題となった。アバターが登場し、仮想が現実を凌駕するかのような世の中で、現実の顔はどんどん奥行きをなくしていく。マスク顔も市民権を得るようになり、顔を見せない「顔出しNG」アーティストが紅白歌合戦に出場する時代において、顔はその存在感を失いつつあるのだろうか。その背景には何があるのだろうか。
私たちは顔が特権的に強い意味を持っていた時代の終わりに立ち会っているのだろうか。

日本顔学会30周年記念シンポジウム

日時:2025年3月29日(土)午後1時〜午後6時(12時30分開場)

会場:早稲田大学・国際会議場 井深大記念ホール(東京都新宿区西早稲田1-20-14)

参加費:¥4,000(会員・一般)¥2,000(学生)

詳しくは、「日本顔学会30周年記念シンポジウム」をご覧ください。
https://www2.jface.jp/jface30/

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