第68回研究会「ポーラ文化研究所 化粧文化ギャラリー見学」

日時:2024年12月21日(土)

会場:ポーラ文化研究所 化粧文化ギャラリー

第68回の研究会は、世話人8名で、ポーラ文化研究所化粧文化ギャラリーの見学会を行った。
ポーラ文化研究所は、株式会社ポーラ・オルビスホールディングスの組織である。1976年の設立以来、化粧文化を学術的に研究してきたが、2024年3月に、新しく建てられたポーラ青山ビルディング(港区南青山2-5-17)に移転。よそおいも新たにリスタートした。
同年5月に新設された化粧文化ギャラリーでは、「美容・化粧・よそおい」をテーマに、収蔵資料をベースにした企画展が開催されている。


オープニング企画は「はじまり」がキーワード。12月の訪問時には、第3期「初化粧」の企画展示が開催されていた。
この「初化粧」では、女性の結婚や出産などの通過儀礼に深く関わるお歯黒や眉化粧に注目。関連する浮世絵や結髪雛型、化粧道具が展示され、その特徴や、女性のライフステージとの関係性などについて学芸員から説明を受けた。


ギャラリーに併設された書籍コーナーには、約1万冊の収蔵書籍から、展示テーマに合わせてピックアップされた本が並び、来場者が自由に手に取れるようになっていて、こちらも関心をそそられるものが多かった。
また、今回の見学会では特別に、予約制のワークショップにもある「BEAUTY TRIP」を体験させていただいた。「BEAUTY TRIP」は、ポーラ文化研究所が開発した、浮世絵やファッション版画の登場人物になりきる「デジタル顔はめ」アプリ体験である。
学芸員のアドバイスを受けながら、自分でタブレットを持って、18世紀のマリー・アントワネット風ファッションや、江戸時代の花魁、大奥の御台所など、さまざまな時代のビューティアイコンに顔をはめていくのはこれまでにない体験で、一同興味津々!自分のスマホに転送できるとあって、みんな、1パターンでは飽き足らず、次々とチャレンジして、時の過ぎるのを忘れてしまうほどだった。


ワークショップについて興味のある方は、下記をご参照いただきたい。
https://www.cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/gallery/discoverydays/

ワークショップの定員は基本8名。今回のギャラリー見学も世話人8名で伺ったのだが、グループでの参加については運営スキーム含め、相談できるとのこと。いずれも楽しみながら化粧文化について学べるので、学生の体験学習などにも活用できそうだ。興味がある方には、まずはワークショップへの参加をお勧めしたい。
新たな取り組みをはじめたポーラ文化研究所の、今後の活動が楽しみである。

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